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全ては消える、だからこそ

執筆者の写真: 日野晃日野晃

2018/11/6


昨日は、ソロコンサートの会場セッティングの打ち合わせだった。

席数確保と、どう見せるかのせめぎ合いだ。

こんな調子で、どんどん当日に向かって走っていく。


そして当日、公演が終われば全ては消え、記憶の中の産物になる。

この盛り上がり曲線と日常に戻るギャップ感が面白い。

全てが消えるというのが、何とも言えなく好きだ。

「何も無かった」かのように、日常に視点が移る。


ドラマーを職業として数々のイベントやコンサート、キャバレーやナイトクラブにホテルで演奏をしてきたが、そこには何も残っていないのが良い。

それこそ、レコードも映像も何も残っていない。

写真はほんの数枚あるだろうか。

そんな状態を私は好きなのだろうと思う。

私を知る人にだけ、記憶の片隅に残っているかもしれない。

それこそ、社会一般的な価値観としての、地位や名誉や経済的成功など一切縁のない世界だ。


私の痕跡の「全てが消える」。

しかし、それは日々同じだし、刻一刻一刻と同じだ。

よく言われる比喩に、新幹線の車窓から見る景色のように、目に見えない速さで全ては消えていくのだ。


「消えてしまう・無くなる」現実や未来に対して全力で向かう。

その果てしない虚しさを全身全霊で体感する。

体感されている瞬間だけが「実」だと、私は生きている。

そんな感じがする。

もちろん、だからどうなんだ?は無い。

そんな感じで70年来た、それだけだ。

来年のコンサート。

その瞬間の実感に向けてスパートだ。



 
 
 

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