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執筆者の写真日野晃

365日休み無し

2018/12/19


そう言えば、ジャズドラムをやっている時は、毎日4ステージ1年中休みなしで毎日本番だった。


毎日日替わりでショーが入る。

演歌の歌手から外国からのダンサー他、全て初見(初めてみる譜面)で演奏した。

リハーサルはマネージャーとの口合わせだけだ。

それが仕事だ。

つまり、ジャズドラムと言うが、実際はジャズは4回ステージの内に1回半くらいしか演奏をしていないのだ。


もちろん、当初はこれに不満だった。

「どうしてジャズだけをやれないのか」と。

これはガキだから仕方がない。

ギャラはバンマスから貰うが、実際はそのキャバレーやナイトクラブから出ている。

ということは、そこでお客さんが楽しめる音を出さなければいけないということだ。


その事に気付いてからは、商売音楽にも熱が入った。

よく考えれば、どう種類が変わろうが「ドラムを演奏する」という点では同じだし、音楽としての起承転結も同じだ。

だから、そこで工夫をするという事に熱中した。

その辺りが、現在のジャズミュージシャンとは違うところだ。

ここで得たものは、余りにも大きいものだった。


「好きな音楽をする」ではなく、「好きでもない音楽をする」という環境は、それこそジャズそのものだったという事だ。


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